キラリグッド/沁みることば
ごめんね
2024-12-13
3歳のねねちゃんが、お風呂からあがり、職員ののぞみさんが髪の毛を乾かし、その後、おやつを取りに少しだけ離れると、泣き出してしまいました。
「抱っこ!」と言うため、抱っこをしますが、のぞみさんの髪の毛を引っ張ったり、マスクを引っ張り投げてしまいます。
<ねねちゃん、痛いよ、やめて>と伝えますが、泣き止みません。
一旦、下ろすと、泣き叫びながら、近くにあったゴミ箱を蹴りました。
<危ないよ>とゴミ箱を離しますが、泣き止まず興奮していています。
抱っこして、ねねちゃんのお部屋に連れていきますが、その間ものぞみさんの髪の毛を引っ張ったりしています。
お部屋で一緒に座り、話しをしながら、しばらくするとだんだん落ち着いてきました。
<ねねちゃん、おやつが食べたくて泣いていたの?>と尋ねると頷いて、また泣き出してしまいました。
<ねねちゃんのおやつを取りに立っただけだったんだよ。そんな時は「おやつ食べたいよ」って教えてくれたらいいんだよ。さっきみたいにゴミ箱を蹴って、もしねねちゃんに当たってしまったら大きな怪我をしてしまうかもしれない。とても危ないから、物を蹴ったりすることはやめて欲しいです>
すると、泣き止み、うなずきました。
<髪の毛を引っ張るのもすごく痛いからね。痛くて、泣きたくなっちゃうよ>
「ごめんね…」とつぶやきました。
<大丈夫だよ、一緒にリビングに戻っておやつを食べよう>
リビングに戻り、ゴミ箱の大きい方をのぞみさんが戻し、小さいゴミ箱をねねちゃんが戻しました。
その際、ゴミ箱に、「ごめんね」と小さく言っていたため
<そうだね。ゴミ箱も蹴られていたかったよね>
<「ごめんね」ができて、偉いね>とたくさん褒めました。
2024.12.13
I(私)メッセージにより、その人を悲しませたくない「許され方罪悪感」を育むことが大切です。
それをあきらめず、続けていくことで、子どもたちの情緒が豊かになり、ゴミ箱にも「いのち」を感じ、謝ることができていきます。
それは、「自律」にもつながっていきます。






