キラリグッド/沁みることば
絶対に嫌われない
2026-04-24
あるテレビのドキュメンタリー番組で、海を見つめる2人連れにインタビューをしていた。
2人は親子。63歳の父親と32歳の娘さん。父親が学生の頃、その海の近くに暮らしていたそうで、久しぶりに娘さんを誘って訪れたそう。
娘さんが10歳の時に離婚をし、現在は、母親と娘さんの二人暮らし。父親は離れて暮らしている。
でも、小さい頃は週末の度に父親の家に泊まったり、大きくなってからも交流は続いていた。
その後、娘さんは、大学進学で上京し、そのまま就職。でも、2ヶ月前、仕事を辞めて帰ってきた。
インタビュアーから「(仕事を辞める)相談されたんですか?」と聞かれ、「決めてたけど、みたいな…」と答える娘さん。
それに対して父親は「一度しかない人生だから、自分で決めろ。協力はするよ」と伝えたらしい。
「お父さんは、友達みたいに相談できる存在ですか?」
「ん〜っ…、友達とはちょっと違う、絶対に嫌われない友達みたいな…」
「(自分の言ったことで)腹立つことはあっても『絶対に嫌いとは思わないだろうな』という自信」と答えていた。
時に言い過ぎてしまい、後悔することがあっても、それを受け入れ許してくれる父親。
甘やかしでも、無条件の肯定でもない、ぶつかることを引き受けてくれる存在への信頼。
拒まれない安心があるからこそ、人は本音を語り、自らの姿を見つめ直し、また前に進むことができる。
条件なく生かされているいのちの尊さを、あらためて教えられ、気づかされた。







