理事長コラム

キラリグッド/沁みることば

良い天気、悪い天気

2026-06-26
良い天気、悪い天気
6月は「水み無な月づき」と呼ばれる。
「無」は「ない」のではなく、「〜の」を表し「水の月」。
田んぼに水を張る時期を指すという説があるそうだ。
 
梅雨になり、雨が多く、毎日の天気予報を見るのが欠かせない。
テレビで天気を伝える際、「良い天気」「悪い天気」といった言い方はあまり用いられることはない。
 
晴れならば、「晴れて過ごしやすい天気です」、雨ならば、「雨が降りやすくなります」や「荒れた天気になります」など、中立的、客観的な表現を用いる。
 
それは、行楽客にとっては晴れが良くて雨は悪い天気だが、農作物を育てる農家にとっては、恵みの雨になることもあるからだ。
 
人それぞれの立場によって「良し悪し」は変わるため、放送では主観を避け、事実を丁寧に伝えることが大切にされている。
 
日々の出来事に際し、つい自分の都合で「良い」「悪い」と判断しがちである。
しかし、その見方はあくまで限られた視点にすぎない。
 
思い通りにならない出来事に出あったときこそ、自分中心の「ものさし」で世界を切り分けていることに気づかされる。
 
そのような私の分別を超えるのが阿弥陀如来の智慧。
そのはたらきはすべてをそのままに受けとめさせてくださる。
 
晴れも雨も、それぞれに意味をもって私のいのちに届いているといただくとき、単なる「良し悪し」を超えた見方が開かれていく。
 
日々の出来事を、自らの思い通りかどうかではなく、いのちの縁として受けとめていく歩みを大切にしたい。
社会福祉法人社会的養育総合支援センター光明童園
児童養護施設 光明童園

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