園長コラム
キラリグッド/沁みることば
6歳の誕生日に
2020-11-13
もうすぐ、もとき君(仮称)の6歳の誕生日です。しかし、ウイルスの関係等で離れて暮らすお父さんと面会ができません。
何かできないかなと考えた職員のやすおさん(仮称)は、お父さんに電話で相談しました。
<先日、お父さんからもとき君に送ってくださった誕生日プレゼントにラッピングをして、もとき君の部屋に隠すので、テレビ電話で「おめでとう」のメッセージと、お部屋にプレゼントを隠してあることを伝えていただけませんか?>
お父さんは快く了承してくれました。
誕生日の日。
もとき君とお父さんでテレビ電話を行います。
「誕生日おめでとう。何歳になったかな?」
指で6を作り「6歳になったよ!」
「会いに行けなくてごめんね。でも、もとき君のお部屋にプレゼントを隠したから一緒に見つけよう!」
もとき君は、大喜びで部屋に向かいました。
部屋の中を見回し、カーテンの後ろに隠してあるプレゼントを見つけ、嬉しくて飛び跳ね、大騒ぎです。
プレゼントの仮面ライダーのベルトを身にまといポーズを見せてくれました。
もとき君にとってもお父さんにとっても、思い出に残る誕生日になりました。
2020.11.13 コロナ禍…、「できないこと」がたくさんありますが、「できること」もたくさんあります。「何かできないか」を考え、思案するそのプロセスと、自分のために頑張ってくれている大人たちの姿こそが、子どもたちにとって大切なのかもしれません。