園長コラム
キラリグッド/沁みることば
お話ししてくれるだけでいいよ
2021-08-13
夕方、小学1年生のねねちゃん(仮称)の部屋で、職員ののりかさん(仮称)が宿題をみてあげていました。
ねねちゃんはあまり機嫌がよくありません。
急に、「朝食の時に残したウインナーが食べたい」と言います。
<時間が経ったものはお腹が痛くなるから食べさせられないんだよ>
「ウインナー...」とブツブツ言いながら、ドンドンと音を立て、寝転がります。
<ねねちゃん、朝は時間を見て行動できていたし、登校班に間に合うことができたね!>
と褒めますが、近くにあった紙を足でグシャグシャにし、細かく破ります。
のりかさんは、暫く見守り<落ち着くために、良い方法だね>と伝えました。
ねねちゃんは、涙を流し「どうしたらいいか分かんない」とつぶやきます。
<イライラするんだね。今はどうしていいか分かんないんだね。お話ししてくれるだけでいいよ>と伝えると、
次第に落ち着いたねねちゃんでした。
2021.8.13
いろんなことを体験してきた子どもたちの小さな胸の中では、様々な想いが溢れ、どうしようもなくなることがあるのでしょう。
代わってあげることはできませんが、その想いを想像し、精一杯「分かろう」とすることはできます。