園長コラム
キラリグッド/沁みることば
食べたら、悲しいなぁ
2021-12-03
夕方、職員のにちかさん(仮称)は、小学2年生のねねちゃん(仮称)に、お風呂に入るように伝えますが、入りたくないようです。
「アイス食べたい」
<お風呂に入った後にしようね>と伝えますが、グズグズしています。
ちょうど、お風呂に、他の子が入っていたので、
<待っている間に食べようか?>
嬉しそうにアイスを食べました。
アイスを食べ終わると、
「おやつも食べたい」と言い出しました。
<これ以上は良いとは言えないなぁ>
「食べるもん!」
と言いますが、にちかさんの様子を伺って食べようとはしません。
<ねねちゃん、おやつを食べたらお腹が痛くなるかもしれないから、食べないで欲しい>
<食べたら、悲しいなぁ…>と気持ちを伝え、その場を離れました。
その後、ねねちゃんは、部屋に戻り布団に包まっていました。
にちかさんが様子を見に行くと、お菓子の袋はありますが、食べた様子はありません。
尋ねると
「食べずに、我慢したよ」
<ありがとう!とっても嬉しいよ!、じゃあ、お風呂入ろうか>
抱っこして、一緒にお風呂場へ向かいました。
2021.12.3
「○○しないとダメでしょう」のYou(あなた)メッセージではなく
「○○したら嬉しいよ」「○○したら悲しいな」のI(わたし)メッセージが大切です。
感情を伝え続けることで、子どもたちの情緒も豊かになり
その人を『悲しませたくない』という思いが育っていきます。