園長コラム
キラリグッド/沁みることば
いっしょに食べよう
2022-01-07
朝ごはんの時、5歳のりなちゃん(仮称)は、おにぎりだけ食べて、「おなかいっぱい」とうろちょろしています。
職員のるみさん(仮称)が、<好きなものだけ食べて残すのはいけないよ>と伝えると
「イヤだもん」と、泣いて足をどんどん鳴らしています。
<分かった!。本当は、『イヤだって』泣いてるけど、一緒に食べてほしいんだよね。あたってるでしょう?>
小さくうなずき、泣き止みました。
<一緒に食べようって言ったらいいんだよ>と声をかけると座りました。
<あーん>をすると大きく口を開け食べることができました。
数日後の夕ごはんの時。
りなちゃんは「お腹いっぱいだもん…」と言って食べようとしません。
るみさんが<そう言うってことは、本当は何が言いたいんだっけ?>
「いっしょに食べよう」
<すご〜い!、言えたね!>たくさん褒めると笑顔のりなちゃんでした。
2022.1.7
子どもは、一生懸命泣いていると、自分でもなぜ泣いているのか分からなくなることもあります。
それを『分かろう』としてあげて、整理し、代弁してあげることがたいせつです。