園長コラム
キラリグッド/沁みることば
自分をいじめちゃうんだ
2022-04-22
小学3年生のまさき君(仮称)がリビングで宿題をしていますが、調子が悪く、床をドンドンしています。
職員のみのるさん(仮称)が声をかけ、居室に連れて行きますが、イライラがおさまらず、壁やイスなどを蹴っています。
しばらく側で待っていると、
「ママ(の体調)が、良くなったら帰れるって言ってたのに、全然帰れないじゃん!」と言いました。
詳しく聴くと、家から連れて行かれる時、母親の体調が悪く、『良くなったら戻れる』と説明を受けていたようです。
<嫌だったんだね>と共感をし伝えました。
そのうち、ゲームの話になり、落ち着きました。
「ぼくイライラし過ぎると心臓が痛くなるんだよ、脚も痛い…」
<マッサージしてあげよう>と声を掛け、足を揉んであげ、手もマッサージしてあげました。
「きもちいい」
<こんど、お母さんにしてあげたらよろこぶと思うよ>
「僕はイライラすると自分をいじめちゃうんだ…」
<まさき君は優しんだね、だから他の人じゃなくて自分をいじめちゃうんだね>と伝えると、苦笑いをするまさき君でした。
2022.4.22
小さなカラダの、心の中では、私たちには想像できないほどの思いが溢れています。
時に、どうしてあげることもできない無力感に苛まれることもありますが…
できることをできるだけ、精一杯寄り添っていきたいと思います。