園長コラム
キラリグッド/沁みることば
ぼくも洗いたい
2023-05-26
夜、療育で海に行った小学5年生のはやと君が、靴を濡らして帰ってきました。
職員のひさとさんが<おかえり、靴は洗ってくるね>と伝えると
「ぼくも洗いたいな」と言いました。
<いっしょにやろうか>と一緒に外に出て、近くで見守りながら、はやと君が靴を洗いました。
「靴を洗うのってけっこう大変なんだね」
<そうだよ、でもはやと君は、色々とチャレンジしたりお手伝いをしてくれるから大人になった時困らないね>と褒めました。
「うん、大人になったときに必要だよね」
夜に外に出ることがあまりないため「夜はこんな感じなんだね…」としみじみとつぶやきました。
<夜にみんなで学校まで歩いて行ったり、夏は、隣のふみや君も誘って、花火をしようか?>
「いいねぇ!」ととてもうれしそうです。
靴洗いが終わり<手伝ってくれてありがとう>とお礼を伝えると
「ひさとさんも色々教えてくれてありがとう。ぼく、体験したことなかったから」と言ってくれました。
2023.5.26
子ども自身が「やりたい」と思った時が、とても大きなチャンスです。
誰かに無理やりさせられたり、イヤイヤながらする時よりも、何十倍も身に付き、成長します。
「やりたい」の前には、「してもらった」体験の積み重ねが必要です。
写真は、ひさとさんの誕生日に、はやと君がプレゼントしてくれた、手作りのチョコチップクッキーです。
してもらった「ありがとう」が、こんなかたちでもあらわれます。