園長コラム
キラリグッド/沁みることば
怒られる?
2024-10-18
小学2年生のえりかちゃんが、なかなか学校から帰ってきません。
心配した職員のおとねさんが探しに行こうとしていると、帰ってきました。
<帰りが遅かったから、心配したよ>
「ごめんなさい。川に行きました。あのね、友達の帽子が川に落ちて、拾ってあげたの。だから遅くなっちゃって」
<そうだったんだね。友達の帽子を助けてあげたんだね、それで遅くなって、怒られると思って不安だったね。ちゃんと帰ってきてよかったよ。おかえり>と伝えると、突然、ワンワン泣き出してしまいました。
おとねさんが抱きしめて、頭を撫でてあげると
「怒られる?」
<怒ったりはしないよ。帽子を拾ってあげたこと、しっかり謝ってくれたこと、理由を話してくれたこと、素晴らしいと思ったよ。ただ、川に入るのは危険な行為。えりかちゃんだって、帽子と同じように流されてしまうかもしれない。川の流れが速いと、本当に危険だよ。これからそんなことがあったら、大人に助けを呼んだり、帽子はあきらめたりしてほしいです。やったことは、とても優しかったけどね>
「川、遅かったよ」
<急に早くなったり、穴があったりするかもだから、入らないほうが良いんだよ>と伝えると、うなずいていました。
2024.10.18
幼いながら、子どもは、自分でしたことを考え、反省する力を持っています。
失敗してしまったことを、これからにどのようにつなげていくのか。
その視点での関わりがたいせつです。