本文へ移動

園長コラム

キラリグッド/沁みることば

イヤだった怪獣

2025-01-17
夕方、リビングでみんなでゲームをしていました。
 
夕食時間になったため、職員のみなとさんが、いちどゲームをやめるように声をかけました。
 
みんな、ゲームをやめて食卓に向かいますが、5歳のむさし君は、切り替えができず、「嫌だ〜!」と大きな声で泣き始めてしまいました。
 
むさし君を抱っこして、居室につれていきますが
「嫌だった〜」と繰り返し、泣いています。
 
抱っこをしながら、背中をさすり
<嫌だった気持ちはわかったよ、ゲームをもっと続けたかったのかな?>と尋ねると
 
頷きながら「わー!」と大声を出しています。
 
そこで、みなとさんは、5本指を立てて
<むさし君の「イヤだった怪獣」を身体から追い出すぞー!>
<5回「わー!」って言ってごらん>
 
「わー!」と声を出させました。
 
居室の壁に貼ってあった声量の視覚化シートを見せながら、1~2回目は5の声、そこから段階を下げての声量を出させ、最後は0の声に落ち着いていきました。
 
<「イヤだった怪獣」はいなくなって落ち着いたかな?>と声をかけると、頷いて、「ご飯を食べる」と言いました。
 
<上手に落ち着けたね>とたくさん褒めました。
 
2025.1.17
どうしようもない、行き場のない思いを、一度吐き出させることは大切です。
外に出せず、共感してもらえず、がまんをしてため続けてしまうと、いつか爆発してしまいます。
その子にあった、創意工夫が求められます。
社会福祉法人 光明童園
児童養護施設 光明童園
〒867-0021
熊本県水俣市平町1丁目3番3号
TEL: 0966-63-2074
FAX: 0966-62-5880




 
2
1
4
1
8
3
TOPへ戻る