園長コラム
キラリグッド/沁みることば
それでも良いよ
2021-12-17
ホームで、4歳のひでき君(仮称)と小学2年生のふみや君(仮称)が夕食を食べていました。
ふみや君がふざけて、ひでき君の頭をケチャップの容器で叩いてしまいました。
怒ったひでき君は、ふみや君に泣きながら大声で文句を言い、叩き返そうとしています。
職員のへいたさん(仮称)が間に入って2人を離すことにしました。
それぞれの話を聴いて、少し落ち着いたところで、
ふみや君が「ひでき君に謝りたい…」と言ったので、へいたさんが立ち会って謝ることにしました。
「ひでき君、ごめんね」
まだ、怒りが収まらないひでき君は、そっぽを向きながら
「ゆるさない…」とつぶやきました。
へいたさんは、
<まだ、ゆるせないんだね、それでも良いよ>
ひでき君には
<謝ることができて偉かったね、でも、ふみや君がゆるしてくれないってことは、よっぽどイヤだったんだろうね>
2人とも黙って聞いています。
<暴力暴言は良くないこと、笑顔で過ごすためにはどうすればいいか考えていこうね>と伝えました。
2021.12.17
子どもたちのケンカが起こると、すぐに仲介をし、とにかくお互いを謝らせて、はやく終わらせようとしてしまいます。
子どもにケンカはつきものです。ケンカをしながら成長します。
大切なのは、ケンカをした後です。自分で納得して、自分のタイミングで仲直りできるようにお手伝いをします。