園長コラム
キラリグッド/沁みることば
おんぶして
2022-11-25
夕方、小学3年生のだいち君は、ケンカをして、怒って裸足で外に飛び出してしまいました。
職員のちかしさんが急いで追いかけます。
裸足で歩いてため、<足が痛むから、おんぶして散歩しようか?>
「痛くないし、大丈夫だし、一人で山に行く!」と言って歩くのを止めません。
<何があったの?>
「(中学生の)つよし君からもいやなことを言われた…」と話してくれました。
<話をしてくれてありがとう、いやな気持ちになったら教えてほしいなぁ>などと、
いろんな話を続けているうちに気持ちが落ち着いて来たようで
「おんぶして」と言いました。
おんぶをしてあげて、歩きながら
<だいち君、本当に一人で山に行けた?>
「ううん、怖くていけない」
<かまってほしかったのかな?>
「うん」
<そうだったんだね。けど、外に飛び出しちゃうと心配しちゃうよ、今日もたくさん心配したよ>
「うん、ごめんね」
<次、同じような気持ちになったらどうしようか?>
「自分の部屋にいく」
<それだったら怪我の心配はないし、気持ちの整理もできるかもね>
「うん」とちかしさんの背中でうなずくだいち君でした。
2022.11.25
話をして、思いを教えてくれたことに「ありがとう」と伝えて、
「心配したよ」と、I(私)メッセージで伝えて
ホッとする瞬間を紡いでいくことが大切です。