園長コラム
キラリグッド/沁みることば
ぼく、大きくなったら
2020-09-26
夜の就寝前、小学2年生のけいた君(仮名)と職員のこうじさん(仮名)は、「お金持ちになったら何をしたいか?」の話をしていました。
けいた君は、「僕はお薬を作る!コロナウイルスを治せる薬!そしてみんなに配って助けるんだ!」と言いました。
こうじさんは、その優しさに感動するとともに、小さな体に抱えた、大変な現状への思いを想像し、何も言えず、ただ頭を撫でていました。
すると、
「僕は、こうじさん達みんなが大好きだから、歳をとっておじいちゃんになって死んでほしくないぁ」
「ぼく大きくなったら、体につけられる若返られるスイッチも発明するね」と話し、そして、感極まったのか、枕に顔をつけ、泣きはじめてしまいました。
頭を撫でながら、<けいた君は優しいね。けいた君が『若返られるスイッチ』を発明するまで長生きするね>と声を掛けると、頷いていました。
2020.9.4 「大好き」で、「たいせつ」に思う人がたくさんいて、その人たちを「悲しませたくない」と願うことが、優しい心をつくってくれます。