園長コラム
キラリグッド/沁みることば
施設の理想
2023-07-21
夜、ホームのリビングで、中学3年生のうきょう君と、職員のえいじさんが話をしていると、
「最近さー、童園って子どもの数少なくない?」とうきょう君が尋ねてきました。
<どうかな?、減ってきてる…のかな?>
「このままさ、子どもが少なくなったら、えいじさんたちの仕事なくなるんじゃない?」
<確かにそうだね!、でも、個人的な想いだけど、それが一つの理想ではあるよね>
<みんな、それぞれ事情を抱えて童園で生活をしてて、こうやって、うきょう君と出会えのも何かのご縁だし、それを大切にしたいって思ってるよ>
<でも、童園の子どもたちだけじゃなく、生まれてきてくれた子どもたちみんなが、それぞれのお父さんやお母さんと生活をすることができて、童園に来る子が少なくなって、ぼくたちの仕事がなくなることが、理想なんじゃないかなと思うよ>
「確かにそうだよねー」とうなずく、うきょう君でした。
2023.7.21
自ら望んで施設にやってくる子はいません。
施設の目的・理念・上位概念は、「子どもたちのしあわせ」です。
子どもたちの想いを想像しながら、それを忘れないようにしないといけません。
「木を見て、森を見ず」にならないように。