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職員のよしのさんは、6歳のらいむちゃんを幼稚園に迎えに行きました。

 

「いつも絵本読んでるときに迎えにくるけど、今日はブロックで遊んでるときに迎えに来たね」

 

＜そうなんだ、ブロックで何を作ってたの？＞

 

「何も作ってない、知らない子と一緒に遊んだ」

 

＜何も作ってないんだね、知らない子と遊んで、らいむちゃんはやさしいね＞

 

「なんでよっ！？、知らない子って、（幼稚園の）たんぽぽ組さんの子だよ」と照れながら、よしのさんの腕を軽く払いました。

 

＜えーっ！、小さい子と遊んであげたんだ。やっぱり優しいよ＞

 

「言わないでよー」

 

＜らいむちゃん、褒められて、心がムズムズするんでしょ？＞

 

「うん…」

 

＜そんな時は『ありがとう』って言うか、バンザイすればいいんじゃない＞とよしのさんは大きくバンザイをしました。

 

「もう一回して！！」と笑う、らいむちゃんでした。