園長コラム
キラリグッド/沁みることば
出遇いと別れ
2023-12-08
17歳のこうじ君は、もうすぐ、家に帰って、家族と生活することが決まっています。
職員のさとしさんと一緒に、ホームの調味料の買い出しに行き、品物の持ち運びや袋詰めを手伝ってくれます。
帰りの車の中で、園を出ていくことの寂しい気持ちを話してくれました。
<ここ(光明童園)の良いところは、園を出ても、永遠のお別れなんて絶対にないところだと思うんだよね>
<寂しくなったら連絡していいし、遊びに来たっていいんだもんね>と伝えると
「寂しいけど…、まぁ、確かにそうやね」と微笑んでいました。
2023.12.8
おそらく、園に来たときは、『来たくない』思いだったのではないかと想像します。
不思議なご縁で出遇い、ともに過ごし、時には泣いたり、時には笑ったり、そんな時間を経て、別れを惜しむことができるような関係になれました。
この出遇いは、お互いにとって、これからの人生の大きな糧になることでしょう。