園長コラム
キラリグッド/沁みることば
心のかさぶた
2023-12-29
中学2年生のそよこちゃんが、調子が悪くなったようで、「きつい…」とスタッフルームに来ました。
職員のたくみさんは、いっしょにそよこちゃんの部屋に行って話を聴きました。
「昨日と今日は、地震の話をしてもだいじょうぶだったのに、いま、すごくきつくなった…」
<もともと、地震の話が苦手だったでしょ?>
<しばらく時間が経って、ようやく心の傷に、かさぶたができたくらいだったのに、話をしたことで、かさぶたを剥いだようなものかもね>
<急に、たくさん話をしたから、きつくなってしまったのかもね>
「そうか、心の傷だもんね…」
<そう、心の傷も少しずつかさぶたをつくって、治そうって頑張ってたところだから、むりに剥いだりしないであげてね>と伝えると、笑顔がもどったそよこちゃんでした。
2023.12.29
さまざまな体験をしてきた子どもたちの心には、いろんな傷あとがあリます。
その傷を修復しようと、ほんとうによく頑張っています。
時には、その傷を擬人化し、客観的な視点を持ってもらうことも大切です。
そして、それを、そのまま受け入れ、寄り添ってくれる人が必要です。
今年一年、たいへんお世話になりました。
来年も精一杯子どもたちに寄り添っていきたいと思います、
引き続きよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。