園長コラム
キラリグッド/沁みることば
だいじょうぶ?
2024-04-19
小学5年生のあかりちゃんは、新学期が始まって、疲れているようで、少しイライラしています。
職員のいおりさんが、あかりちゃんの部屋に行って
<あかりちゃん、学校で何かあった?>
<すごく疲れているなって思って、だいじょうぶ?>
「だいじょうぶ…」と答えますが、表情がすぐれません。
<何でもいいんだよ。あかりちゃんが話したくなったら、聴くからね>
「うん」
<今日の給食は何だったの?>
メニューを言いながら
「牛乳さ、4年生までは減らしてたんだけど、5年生になって、減らしていいか分からなくて全部飲んだんだよ。そしたらお腹が痛くなっちゃった>
<あー、それはきつかったね>
<牛乳のことは、明日、学校に相談できるよ。しておこうか?>と尋ねると、頷いていました。
2024.4.19
「だいじょうぶ?」と尋ねられて、「だいじょうぶ」と答える時、本当は『だいじょうぶじゃない』ことも多いようです。
だいじょうぶじゃない時に、ちゃんと「だいじょうぶじゃない」「助けて」と他者に頼れることが、自立です。
そのためには、「頼ってよかった」と思える体験の積み重ねが大切です。