園長コラム
キラリグッド/沁みることば
いつも頑張っているもんね
2020-12-11
朝、みんなが登校した後、職員のらいたさん(仮称)は、ホームのリビングを掃除していました。
すると、テーブルの上にコップが置いてあり、1杯の麦茶が注いでありました。
コップには、付箋が貼られていて、「らいちゃん、飲んでください。りょうま」と書いてありました。
※りょうま君(仮称)は、小学2年生の男の子です。
らいたさんは、りょうま君の優しさにとても感動しました。
学校から帰ってきたりょうま君に
<りょうま君が注いでくれたお茶が美味しかったから、お掃除めっちゃ頑張れたよ!>
「らいちゃんが元気だとおれも嬉しい!」と満面の笑みで返してくれました。
次の日。
りょうま君は、学校から帰ってくると、とてもイライラした様子です。
泣いたり、バタバタしています。
職員のるみこさん(仮称)が、お風呂に入るように言っても、なかなか動こうとしません。
<もしかして、今日は、きついの?>と尋ねると、泣きそうな顔で頷きました。
<りょうま君は、いつもとっても頑張っているから、疲れてしまったんだね>と頭を撫でてあげました。
るみこさんは、少しだけ気を持ち直したりょうま君と一緒にお風呂に行き、ゆっくり湯船につかるように促し、あがってから体を拭いてあげました。
その後はいつもの調子に戻ったりょうま君でした。
「100回の『頑張れ』より、たった1回の『よう頑張っとるね』」
立花高等学校、齋藤校長先生より教えていただいた言葉です。